漫画自炊に掛かるお金のお話(長文です)
月に一度の2連休が終わりました。
連休初日はがん検診等の健康診断・・・
二日目は自宅でまったり・・・
つまらぬ連休を過ごしてしまいました(^_^;)
こんにちわ、店長です。
今日は漫画自炊を考える方向けに少々
自炊にまつわる「お金」のお話を語っていきます。
※漫画自炊とは、漫画本を裁断してバラバラに切り
スキャナーでパソコンに取り込みデータ化することです。
正直漫画の自炊をするには結構お金かかります。
初期投資に加え、清掃用具揃えたり、メンテ費用かかったりと
結構な数の諭吉さんが飛んでいきます。
今回はそんな自炊のいやらしい部分の話を晒していきます。
自分の場合ですが、このくらい元手かかってます(^_^;)
主な費用一覧
スキャナー&裁断機&その他消耗品
・初期費用として:81,000円(メーカー3年延長保証付き)
・スキャナー用交換ローラー:7000円位(3~50万枚に1回交換)
・清掃用無水エタノール1本:1,300円位(1500冊位で1本使用)
・清掃用キムワイプ:200枚入り180円位(2~3冊に1枚)
・裁断機の受け木:1本798円(7~800冊に1本交換)
・裁断機のメンテナンス :7980円(3~4000冊に1回)
(刃を折ると15,000円位 )
データ保存&バックアップに掛かる費用
・データ保存用のNAS:21,000円(RAID1モデル)
・NAS用HDD:11,000円×2(容量3TB)
・NAS用HDD予備:11,000円
・NAS用外付けHDD+HDDケース:約10,000円
・M-Disc書き込み用ドライブ:10,000円
・M-Discメディア:1枚1100円弱(容量100GB)
・漫画読書用タブレット:21,000円
ざっくりですが、このくらいお金かかりました
105のロードバイク1台が買える位、元手かかってます(^_^;)
では以下にその内訳を詳しく説明していきます。
更に興味のある方、これから自炊の道へ進みたい方は
どうぞ読み進めてください。
費用の内訳
ドキュメントスキャナー
まずは絶対に必要なドキュメントスキャナー。
こんな感じのスキャナーです。
自炊専用というわけではなく、本来はビジネス用です。
(名刺とか領収書とか書類をスキャンする用途かと・・)
紙の両面を高速(1分間で25枚~40枚)で一気にスキャン出来ます。
出力形式は一般的にはJpeg、PDFにする人が多いです。(店長はPDF)
左のほうがix1600、右のほうがix1400。
この状態で見ると全く同じに見えますねw
ですがこれがないと始まりません(^_^;)
ちなみに上の2台、スキャン性能は全く同じですがix1400のほうは
Wi-Fi、タッチパネル、クリーニングアラームが無いので
1万円弱安いですが個人ならこちらで十分だと思います。
(クリーニングアラーム=スキャンガラス面が汚れると場所を教えてくれます)
ちなみに漫画の自炊に関してはWi-Fiでの使用はおすすめしません。
理由はデータ量の多い漫画をスキャンすると、途中で遅延が発生するからです。
漫画自炊にはUSBケーブルを直接つけての使用を推奨します。
裁断機
次に本を切る裁断機。こちらも結構お高いです。
店長愛用の裁断機はDuroDEX 200DXで、お値段36,000円位。
ゴルゴ13位の厚さの本なら一発で裁断可。
こちらの2台の裁断機・・・同じに見えますが
左は「DX200」右は「DX180」右のほうが1万円位安いです。
1万円の違いは切れる厚さ。
DX200は18mm、DX180は15mmまで切ることが出来ます。
3mmの差で1万円違います。・・・されど3mmの差は大事です!
例えると15mmではワンピースは切れますが、ベルセルクは一発で切れません。
些細なことかと思われますが、大量の本を斬るときには大事なことです。
それとよく言われるのが、こちらの裁断機のライバル機種の存在です。
こちらの機種を使ってる方も結構多いみたいです。
プラス製裁断機PK-513LN。
お値段3万円位、裁断出来る厚さは15mmです。
刃も別売りされてて自分で交換も可能なのですが、こちらの裁断機は・・
DX200のように縦に置くことが出来ない設計です。
この置き方が出来るのは自宅で作業される方には大事!
店長もこんな感じに隙間に置いています^^
プラスの裁断機はこれが出来ないのが最大の欠点です。
でも、常に裁断機をおけるスペースが有る方は無関係かも・・
さらにDurodexの裁断機はメーカーのサポートもしっかりしてます。
裁断機は使っていると必ず刃の欠け、切れ味が落ちた・・等のトラブルになります。
そこでDuredex公式HPではメンテナンスパックというメニューがあります。
買ったときの箱に梱包し、依頼書を入れ群馬の工場へ発送すると
お金はかかりますが専門の人がキッチリ直してくれます。
公式HPはこちら パーソナル断裁機<200DX> (durodex.com)
店長も2回こちらにはお世話になりました^^
料金は刃の研ぎ、少々の欠け補修なら7,980円
刃の交換は15,120円となります。
コンスタントにかかる費用
次に使っているとコンスタントに掛かる費用について語ります。
一番高いのはスキャナーの交換用ローラー・・・
メーカー推奨交換枚数は20万枚。200ページの漫画2000冊位(200ページの漫画は100枚の紙があるので)で交換目安ですがスキャナーを使い込んでいくると
スキャン時に2~3枚同時にスキャンする「重送」という現象が発生します。
掃除をしてもこの現象が繰り返されるようになったら交換の時期です。
(ローラーの目が摩耗してツルツルになると頻繁に発生します)
ちなみにしっかりと清掃をしていれば、個人的には4~50万枚は使えました。
そして、こちらのローラー・・・なんと7000円位します。
正直高いです。ゴムの部分だけ売ってくれないかなー(´・ω・`)
エタノール&キムワイプ
次にスキャナーの清掃に欠かせない道具を2点
・健栄製薬製 無水エタノール(清掃用)
無水エタノール(清掃用)はコロナ前は2本で1980円だったのですが
現在は安くて1本1200円~1300円。ただ、なかなか値段が下がりません。
キムワイプはヨドバシカメラが最安値なことが多く、170円~180円です。
メーカー公式の液体も有るのですが、高すぎです。
知らずに一回だけ買いましたが、100mlで1,600円位。
無水エタノールの5倍高いです。
以前PFUの修理センターで技術員の方と話した時には
こちらを使っての清掃は問題無いと伺いました。
使い方としては、100均で見つかるスプレーボトル等に入れ
折りたたんだキムワイプに吹き付けて拭き取ります。
清掃については後日詳しく記述します(^_^;)
受け木
続いては裁断機に使われている、刃を受ける部分の「受け木」
こんな感じの部品で、刃の受けに使われるもので
大体ですが、7~800冊切ると交換となります。
この部品ですが、販売店が極端に少ないです。
まともな値段で売っている店は、公式ではAmazonで南信堂と
Durodexの公式HPしか有りません。
Amazonで買うと813円+送料1200円弱と、受け木より送料のほうが高いので
おすすめの購入方法は、Durodexの公式ページで買うことです!
メンテナンスで裁断機を群馬へ送るときにメモ書きで
「受け木○個を同時購入希望」と書けばOK
一つ799円と最安値で買えて、送料も無料になります。
メンテナンスのときに3~4個買っておくと幸せになれますよ(^^)
以上が、裁断からスキャンまでに掛かる費用一覧となります。
エタノールとキムワイプはまだマシですが、ローラー・・・高すぎ。
バックアップについて
自炊をするにあたって、データのバックアップは非常に大事!
間違ってもHDD一つに保存などはしないでください。
消えたら全て終わりです。機械は必ず壊れるものと思って
絶対に信用してはいけません。
NAS(ネットワークにつながるHDDの装置)
続いてはデータを保存する機器について書いていきます。
保存には外付けのNASとしてSynology製「DS218J」という物を使っています。
こちらが当時ドスパラで19,800円でした。
現在は新型の「DS220J」が同価格で販売されています。
これがNASの写真で、中にはHDDが2つ入ります。
同じデータを2つのHDDに同時に書き込む「ミラーリング」
という方法で、データを保存することができます。
ちょっとだけ安心感が上がりますよ^^
ただし、これを買っても中身は空っぽです。
保存用のHDDは別売りなので、2つのHDDを買う必要があります。
NAS用なので、ちょっとお高いRED版を選択。
(24時間電源を入れないなら普通のHDDでもOK)
Western Digital製のNAS用HDDを2つ買い
3TBの容量で11,000円×2=約22,000円
万が一を考え、予備HDDを1台買い11,000円
更にNAS付ける外付けHDDとHDDケースがセットで10,000円。
これはNAS本体が一気に壊れたとき用のバックアップです。
こちらは常時使うわけでは無いので、普通のHDDを購入しました。
このようにNAS一式を揃えると結構お金かかります。
正直、バックアップの為のみならここまでする必要はありません。
NASを用意するメリットは
・PCを起動しなくても24時間スマホ、タブレットで本が読める
・データを2重にバックアップができる
・書店等、外出先で所持本を確認できる
ブルーレイドライブ&M-DISCメディア
バックアップの最後の砦はブルーレイDISKへの書き込み。
長期保存を考え、M-DISC用のドライブを選択。
(M-DISC=数百年保存可能と言われてる今一番頑丈と思われるメディア)
信頼のPioneer製ブルーレイドライブ「BDR-AD07R」が11,000円
書き込み用のM-DISCが5枚で5,500円
M-Discというのは高耐久性のあるブルーレイDISCで
25G、50GB、100GBの3種類が販売されています。
コスパが一番いいのは1枚100GBのこちら、1枚あたり約1,100円です。
ちなみにNASを設置せず、データのバックアップのみに
特化するならこちらのセットの購入だけでもOKです。
タブレット端末
最後に外で読む用のタブレット。
10インチのそこそこのモノが21,000円。
使い始めて2年以上経ちますが、不満はありません。
あとがき
こちらが漫画の自炊から保存、メンテ費用までのお金の内訳です。
正直・・・あらゆるところにお金がかかります。
ここまでお金をかけるメリットがあるのか??
と言われたら、それは人それぞれです・・・としか言えません。
以上、自炊の生々しいお金のお話でした。